方式の違いは調べて理解した。ところが、いざ決めようとすると手が止まる——料金表を並べても、金額の差が何の差なのか分からないからです。
選ぶという作業は、実は3つの段に分かれています。原因を確かめる、方式を決める、受ける場所と条件を決める。 多くの記事が2段目までで終わるので、3段目で立ち往生します。ここを埋めていきます。
選ぶ順番は3段に分かれる
順番に意味があります。前の段が決まらないと、次の段の判断材料がそろわないからです。
①原因を確かめる。 歯の色が気になる理由が、表面についた着色なのか、歯そのものの色なのか。ここで進む道が分かれます。
②方式を決める。 自宅で行うか、歯科医院で受けるか、両方を組み合わせるか。決め手になるのは期限・目標の明るさ・通院に割ける時間の3つです。この段の考え方はホワイトニングはどれがおすすめ?期限と目標から選ぶ方法を解説にまとめています。
③受ける場所と条件を決める。 方式が同じでも、薬剤の中身、料金に含まれる範囲、しみたときの対応は歯科医院ごとに違います。ここを確認せずに決めると、始めてから想定と食い違います。
以下では、この3段目を扱います。
順番を飛ばすと起きること
先に、順番を飛ばした場合に何が起きるかを見ておきます。
原因を確かめずに方式を決めると。 黄ばみの正体が表面の着色だった場合、クリーニングで解決することがあります。薬剤を使う処置に進む必要がなかった、ということになりかねません。原因ごとの整理は歯の黄ばみを取る方法|原因別に「落とす・薄くする・覆う」で整理で解説しています。
人工物の位置を確認せずに始めると。 詰め物・被せ物・差し歯などは、薬剤では色が変わりません。前歯に人工物があると、天然の歯だけが明るくなって差が広がります。
到達点を確認せずに目標を立てると。 歯の色は、エナメル質の厚みと象牙質の色で上限が決まります。薬剤や回数を変えても、届く先は変わりません。 目標が上限を超えていると、どこで受けても届きません。
この3つを押さえたうえで、ようやく「どこで受けるか」の話になります。
受ける場所を決める前に確認する6項目
料金表には載っていない項目です。相談の場でそのまま聞ける形にしました。
①使う薬剤の主成分と濃度
「どの成分を、どのくらいの濃度で使いますか」
自宅で使う薬剤の主成分は過酸化尿素、歯科医院で使うものは過酸化水素が一般的です。濃度と使用時間はセットで設計されているため、濃度だけを聞いても意味は半分です。1回の使用時間もあわせて確認してください。
②料金に何が含まれているか
「その金額に、薬剤は何回分入っていますか。診察料は別ですか」
同じ「一式」でも、含まれる薬剤の量が違えば、その後にかかる金額が変わります。回数・追加分の単価・診察料の3つを聞けば、総額が計算できます。
③色をどう記録するか
「始める前の色は、どうやって記録しますか」
これが意外と抜けます。記録がないと、変わったのかどうかを判断する基準が失われます。 シェードガイドという色見本を使うのが一般的で、写真を残す場合もあります。記録の方法が決まっていれば、続けるかどうかの判断も客観的にできます。
④しみたときにどうなるか
「しみたら、どう対応してもらえますか」
しみる症状は一過性のことが多く、通常は24〜48時間程度で落ち着きます。ただ、出やすさには個人差があります。抑制する材料が用意されているか、中断や濃度の調整に応じてもらえるかを確認しておくと安心です。症状の起き方はホワイトニングで知覚過敏になるのはなぜ?2つの経路と経路別の対処で解説しています。
⑤詰め物・被せ物の扱い
「前歯の人工物は、どう扱うことになりますか」
天然の歯を明るくした後、人工物の色を合わせ直す判断になることがあります。その場合の費用と時期を先に聞いておくと、総額の見積もりが変わります。順番の考え方はインプラントがあるとホワイトニングはできない?順番と維持で考えるにまとめました。
⑥後戻りしたときの条件
「色が戻ってきたら、どうすればいいですか」
白さは永続しません。保つには定期的に手を入れることになります。再施術の料金が初回と同じなのか、薬剤の追加だけで済むのか。ここで年間の見通しが変わります。
費用に関する注記(自由診療について)
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
金額の大小ではなく、内訳で見る
料金表を並べたときに起きやすいのが、含まれる範囲が違うものを同じ数字として読んでしまうことです。
たとえば自宅で行う方式なら、マウスピースの作製費が入っているかどうかで金額が変わります。薬剤が1セットなのか3セットなのかでも変わります。歯科医院で受ける方式なら、1回分の金額なのか複数回をまとめた金額なのかで意味が違います。
そろえるべきなのは「目標に届くまでの総額」です。 提示された金額を、そこまで引き直してから並べてみてください。金額の高低ではなく、内訳の違いが見えてきます。
費用のどこが削れて、どこが削れないのかはホワイトニングを安く抑えるには?費用の内訳と削れない部分を解説で整理しています。
通い方を生活に合わせる
続けられるかどうかは、生活との相性で決まります。
歯科医院で受ける方式。 1回に60〜90分程度、それを1〜2週間おきに3〜5回。まとまった時間を数回確保する形です。同じ曜日・同じ時間帯の枠を繰り返し取れるかが、続けやすさを左右します。
自宅で行う方式。 通院の時間はほとんど要りませんが、マウスピースを毎日装着する時間が続きます。短い時間を毎日、という形です。
どちらが向くかは、生活のどこに余裕があるかで決まります。まとまった時間か、毎日の短い時間か。 ここを自分に当てはめてから医院を選ぶと、途中で無理が出にくくなります。
なお、オンラインでの診察に対応している歯科医院なら、相談と経過の確認を通わずに進められる場合があります。通院そのものが負担になりそうなら、この形も選択肢に入ります。
費用に関する注記(自由診療について)
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
歯科医院以外の選択肢を同じ土俵に並べられない理由
選択肢を集めていると、歯科医院以外のサービスも目に入ります。ここで注意したいのは、作用しているものが違うという点です。
歯科医師の管理下で使う薬剤は、歯の内部に取り込まれた色素に働きかけます。一方、歯科医院以外で使われるものは、表面についた着色を落とす方向に働きます。「白くする」という同じ言葉でも、担当している範囲が別です。
だからこそ、金額を横に並べても判断材料になりません。並べた瞬間に、同じことをする手段の値段の違いに見えてしまうからです。
分けるべきは目的のほうです。表面の着色が気になるのか、歯そのものの色を薄くしたいのか。ここが決まれば、そもそも選択肢の集合が変わります。
ホワイトニングの選び方に関するよくある質問
途中で歯科医院を変えることはできますか
変えること自体はできます。ただし、自宅で使うマウスピースは作製した歯科医院で型を取ったものなので、そのまま別の場所で薬剤だけを処方してもらえるとは限りません。移る場合は、これまでの経過と使っていた薬剤の内容を伝えられるようにしておくと話が早くなります。
始めてから方式を変えることはできますか
自宅で始めて、途中から歯科医院での施術を加えるという進め方は一般的です。逆に、歯科医院で受けた後に自宅で保つ形もあります。どちらも同じ歯科医院で相談できるかどうかは事前に確認しておくと、切り替えのときに困りません。
相談に行くとき、何を準備すればいいですか
いつまでにどのくらい明るくしたいのか、この2つを言葉にしておくと話が進みます。あわせて、しみやすさの自覚、前歯の人工物の有無、通える曜日と時間帯をメモしておくと、その場で具体的な提案を受けられます。
福岡で確認するときに気をつけることはありますか
まず原因を診てもらうところからです。着色が主な原因ならクリーニングで足りることもあり、その場合は方式を選ぶ話にはなりません。原因が確定してから、この記事の6項目を聞いてみてください。無料でカウンセリングを受けられる歯科医院なら、費用が発生する前に確認できます。
まとめ|決め手は「聞くべきことを聞けたか」
ホワイトニングを選ぶ作業は、原因を確かめる・方式を決める・受ける場所と条件を決める、の3段に分かれます。料金表を見て迷うのは、3段目の判断材料がそこに載っていないからです。
確認したいのは6つ。薬剤の主成分と濃度、料金に含まれる範囲、色の記録の方法、しみたときの対応、人工物の扱い、後戻りしたときの条件。 どれも、相談の場でそのまま聞ける項目です。
金額は、目標に届くまでの総額に引き直してから並べます。含まれる範囲がそろっていない数字を比べても、判断材料になりません。
そして、続けられるかどうかは生活との相性で決まります。まとまった時間を数回か、短い時間を毎日か。 ここを自分に当てはめたうえで相談に行けば、決め手はその場で見つかります。
福岡博多矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニングジェルと知覚過敏抑制剤をご自宅にお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方はご来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過は24時間LINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング(国内で承認された薬剤を使用)
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:使用中や使用後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・詰め物・被せ物・差し歯などの人工物は薬剤では白くなりません。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
