全顎矯正
全顎矯正とは
全体矯正(全顎矯正)は、前歯だけでなく奥歯まで含めた歯列全体を動かし、見た目の美しさと噛み合わせの機能を総合的に改善する治療です。単に歯並びを整えるだけでなく、咀嚼や発音など日常生活に関わる機能の向上にもつながります。当院では、この治療法に世界的に普及しているインビザライン(マウスピース矯正)を採用しています。
インビザラインの特徴
- 世界で最も利用されているマウスピース矯正
世界100カ国以上で使われている信頼性の高いシステムです。 - 精緻なデジタル計画
コンピュータ上で細かい歯の動きを事前にシミュレーションし、治療の見通しを共有できます。 - 幅広い症例に対応
軽度の歯並びの乱れから、複雑な噛み合わせまで適応可能です。
適応範囲
叢生(ガタガタの歯並び)/出っ歯(上顎前突)/すきっ歯(空隙歯列弓)/八重歯/受け口/前歯が閉じない/中心がズレている/噛み合わせが深い
※該当する歯並びであっても、マウスピース矯正の適応外と診断される場合があります。
全顎矯正のメリット・デメリット
全顎矯正には、見た目だけでなく噛み合わせや機能面も改善できるメリットがある一方で、治療期間や費用の面で負担が大きいというデメリットもあります。ここでは主なメリットとデメリットを整理してご紹介します。
メリット
- 噛み合わせまで含めて改善できる
-
前歯に加えて奥歯も動かすため、見た目だけでなく噛み合わせの不具合も改善できます。食べ物を上手に噛めない、噛み合わせが悪いことで頭痛・肩こりなどが起こっている方におすすめの治療方法といえます。
- 幅広い症例に対応できる
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軽度の歯並びの乱れから複雑な噛み合わせの問題まで、幅広いケースで治療が可能です。部分矯正では難しい奥歯の位置関係にもアプローチできる場合があります。
- 長期的な安定性を得やすい
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全顎矯正は歯全体のバランスを考慮して動かすため、治療後の後戻りが起きにくいとされています。また、噛み合わせが安定することで、将来的な虫歯や歯周病のリスクも減らすことが期待できます。
デメリット
- 治療期間が長くなりやすい
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全体の歯を大きく動かす必要があるため、部分矯正に比べて時間がかかります。平均すると1年半〜3年ほど必要で、定期的な通院と自己管理が欠かせません。
- 費用が高額になりやすい
-
治療の範囲が広いため、部分矯正と比べて費用が高くなる傾向があります。総額で100万円前後かかる場合もあり、事前に経済的な負担を理解しておくことが大切です。
全顎矯正を行う場合の治療の流れ

全顎矯正は前歯だけでなく奥歯も含めたすべての歯を動かす治療のため、部分矯正に比べて治療期間も長くなります。当院ではオンライン管理を取り入れ、対面での診察が必要と判断したときのみ通院いただく形を採用しています。
無料診断(適応チェック)
最初に歯並びと噛み合わせをチェックし、全顎矯正が必要かどうかを確認します。その上で、治療期間の目安や費用を説明し、患者さまの生活スタイルに合ったプランをご提案します。
精密検査・3Dシミュレーション
レントゲン、口腔内スキャン、写真撮影を行い、全体の歯をどのように動かしていくかを詳細に分析します。3Dシミュレーションで最終的な噛み合わせを事前に確認できるため、治療のゴールが具体的にイメージできます。
治療開始(マウスピース装着)
1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を動かしていきます。マウスピースの装着時間は1日20時間以上です。なお、歯並びの状態によっては治療開始前に事前処置を行う場合があります。
経過を管理し、定期的に通院する
数週間から1〜2か月ごとに通院し、治療の進捗確認を行います。治療の進み具合によっては調整が必要となるケースもあります。
※当院では、定期的な通院を不要とする代わりに、週に1回口腔内の写真をオンラインで送っていただき、進捗を確認する仕組みを導入しています。ただし、マウスピースが合わなくなった場合やアタッチメント・顎間ゴムの調整が必要な際は来院していただきます。
仕上げ・保定(固定式/取り外し式)
歯並びが整った後は、リテーナーを使用して歯の位置を安定させます。固定式または取り外し式を選択し、定期的にチェックを行いながら後戻りを防ぎます。
※当院では、最後に使用したマウスピースをリテーナーとして活用し、負担を抑えながら保定を行います。
当院の全顎矯正のプラン紹介
当院の全顎矯正は自由診療です。
Invisalign コンプリヘンシブ
- 対象:複雑な移動や長期計画が必要なケース
- 特徴:インビザラインの包括的設計で予測性を高める
- 費用イメージ:総額 88万円(税込)
当院では治療にかかるすべての費用を最初に提示する「トータルフィー制度」を採用しているため、基本的に追加費用はかかりません。ただし、以下のケースが生じた場合は追加料金が発生します。
- 後戻りによる再矯正
- マウスピースの破損・紛失
- 装着時間不足による再矯正
- リテーナーの購入
※分割払い可(審査あり)。支払回数・手数料は個別にご案内します。
事例紹介
症例は一例であり、結果・期間には個人差があります。写真は当院監修症例を含みます。
Case 1|叢生(30代男性)


| 計画 | インビザライン アタッチメント/IPR 非抜歯 |
|---|---|
| 治療期間 | 約9か月 |
| 治療総額 | 88万円(税込) |
| 注意点 | 1日20時間以上のマウスピース装着が必須 リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみ装着必須 |
| 治療のリスク | 虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・マウスピースによる痛みを感じる可能性・治療中に一時的に噛み合わせに不具合をきたす可能性 |
Case 2|すきっ歯・噛み合わせ(20代男性)






| 計画 | インビザライン アタッチメント/IPR 非抜歯 |
|---|---|
| 治療期間 | 約10か月 |
| 治療総額 | 88万円(税込) |
| 注意点 | 1日20時間以上のマウスピース装着が必須 リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみ装着必須 |
| 治療のリスク | 虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・マウスピースによる痛みを感じる可能性・治療中に一時的に噛み合わせに不具合をきたす可能性 |
よくある質問(FAQ)
全顎矯正やインビザラインに関してよくある質問を紹介します。
- インビザラインとは何が他のマウスピースと違いますか?
-
インビザラインは専用ソフトで歯の動きを正確にシミュレーションでき、さまざまな補助装置と組み合わせることができます。そのため幅広い症例に対応でき、治療の予測性が高い点が特徴です。
- 費用はいくらぐらいかかりますか?
-
全顎矯正にかかる費用は歯科クリニックによって異なります。相場は100〜120万円程度です。当院では88万円(税込)でご案内しています。費用は最初にすべて提示するので、安心して治療を始めていただけます。
- 治療期間はどれくらいかかりますか?
-
軽度の症例で6〜12か月、中等度では1〜2年、重度の場合は2年以上かかることもあります。検査後に目安期間を詳しくご説明します。
- 痛みはありますか?
-
新しいマウスピースを装着した直後に締めつけ感や軽い痛みを感じることがありますが、数日で落ち着くことがほとんどです。不安があればすぐにご相談ください。
- 通院はどのくらい必要ですか?
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一般的には1〜2か月ごとの通院が必要です。
※当院ではオンライン管理を導入しており、装置セット・追加処置・経過不良時など必要時のみご来院いただく形をとっています。
- 抜歯は必要ですか?
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当院では非抜歯での治療を提案しています。ただし、スペース不足や口元のバランスにより抜歯が必要と判断される場合は提携クリニックでの抜歯を提案することがあります。すべての方が対象ではなく、一部の症例に限られます。
- 食事や歯磨きのときはどうすればいいですか?
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食事のときは必ずマウスピースを外してください。再装着前には歯磨きをして清潔に保つことが大切です。着色しやすい飲み物(コーヒーやワインなど)は装着中は控えるのがおすすめです。
- 後戻りしますか?
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矯正後はリテーナーを装着しないと歯が動いてしまう可能性があります。しっかり使うことで安定した結果を保ちやすくなります。舌の癖や口呼吸がある方は筋肉のトレーニング(MFT)を併用するとさらに安心です。
- 保険は使えますか?
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成人矯正は自由診療のため、基本的に健康保険は適用されません。ただし、先天的な顎の病気や口唇口蓋裂など特別なケースは保険が使える場合があります。
- 医療費控除は受けられますか?
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噛み合わせの改善など医療的に必要と認められる場合は、医療費控除の対象となります。見た目の改善のみを目的とした矯正は対象外となるため、詳しくは税務署にご確認ください。
免責・リスクに関して
- 矯正治療は自由診療であり、健康保険は適用外です。
- 治療期間や回数、費用は個人差があります。
- 歯の移動に伴う痛みや違和感、虫歯・歯周病リスク、ブラックトライアングル、歯根吸収・歯肉退縮などの可能性があります。
- 装着時間や受診間隔の遵守が結果に影響します。