ホワイトニングに種類があることは分かった。けれど、自分にはどれが合うのかが決まらない——そこで止まっている方は多いのではないでしょうか。「早く白くしたい人には歯科医院で受ける方法」と書かれていても、自分の状況が「早く」に当たるのかどうか、判断がつかないからです。
向く方式は、いつまでに・どこまで明るくしたいか・通院にどれだけ時間を割けるかという3つで決まります。特に効くのが期限からの逆算で、残りが2週間なのか3ヶ月なのかで選べる方式は変わります。ただしその前に、確かめておきたいことがひとつあります。
方式を選ぶ前に確かめておきたいこと
方式の話に入る前に、自分の歯が薬剤で変わる種類かどうかを先に確認しておくと、遠回りを避けられます。ここが該当する場合、どの方式を選んでも結果は変わらないからです。
詰め物・被せ物・差し歯・インプラントといった人工物は、薬剤では色が変わりません。前歯に人工物がある場合、周りの歯だけが明るくなって色の差が出ることがあります。また、抗菌薬の影響による変色や、神経を失って黒ずんだ歯も、通常の方法では変化が出にくい部類に入ります。
そして明るさの上限を決めているのは、エナメル質の厚みと、その内側にある象牙質の色です。方式を変えてもこの上限は動きません。 どこまで明るくできるかは歯の側の条件で決まり、方式が決めるのは「そこに至るまでの速さと手間」です。
このあたりの見分け方はホワイトニングはしない方がいい?言われる理由を3つに分けて考えるで整理しています。
向く方式を決める3つの変数
前提を確認できたら、次の3つを自分の言葉で決めてみてください。ここが決まれば、方式はほぼ絞れます。
①いつまでに明るくしたいか
具体的な予定があるなら、その日までの残り日数が最初の制約になります。予定がないなら、この変数は外して考えられます。
②どこまで明るくしたいか
「少し明るくなれば十分」なのか「できるところまで行きたい」のかで、必要な期間と回数が変わります。ただし上限は歯の側で決まるため、青天井の目標は立てられません。
③通院にどれだけ時間を割けるか
週に1回通えるのか、月に1回が限度なのか、まったく通えないのか。ここが方式選びで現実的な制約になりやすい部分です。
期限から逆算する
3つの変数のうち、選択肢を大きく左右するのが期限です。方式によって結果が出るまでの流れが違うため、残り期間で選べるものが変わります。
| 残り期間 | 選べる方式 | 理由 |
|---|---|---|
| 2週間未満 | 歯科医院で受ける方式のみ | 自宅で行う方式はマウスピースの完成に1〜2週間かかり、装着する期間が取れない |
| 2週間〜1ヶ月 | 医院で受ける方式が中心。自宅方式は変化を実感できる段階まで | 自宅方式は約2週間で変化を感じ始め、目標到達はその先になる |
| 1〜3ヶ月 | どちらも選べる。併用も可能 | 医院で受ける方式の3〜5回も、自宅方式の目標到達も、この期間に収まる |
| 3ヶ月以上・期限なし | 自宅で行う方式でも十分 | 時間をかけられる分、持続の長さが生きる |
表を見るときに補足しておきたいのが、「間に合う」の意味です。変化を実感できる段階までなのか、目標の明るさまで届くのかで、必要な期間はかなり違います。予定の重要度が高いほど、余裕を持った期間で考えておくと安心です。
歯科医院で受ける方式の詳しい流れはオフィスホワイトニングとは?1回の効果・必要な回数・持続期間をわかりやすく解説、自宅で行う方式はホームホワイトニングとは?仕組み・効果・費用と「白くなる歯/ならない歯」の見分け方で解説しています。
目標の明るさで考える
少し明るくなれば十分という場合、医院で受ける方式なら1〜2回、自宅方式なら数週間で目安に届くことがあります。
しっかり明るくしたい場合は、医院で受ける方式で3〜5回、自宅方式で2週間から3ヶ月程度をみておきます。両方を組み合わせるデュアルホワイトニングという進め方もあり、医院で土台を作って自宅で仕上げる形になります。
繰り返しになりますが、到達点そのものは方式では変わりません。 「もっと明るくしたいから強い方式に変える」という発想は、途中までは効きますが、上限に近づくほど効かなくなります。自分の歯の上限がどのあたりかは、診察で確認しておくと目標が現実的になります。
通院に割ける時間で考える
見落とされやすいのが、どちらの方式も時間は使うということです。使い方の形が違うだけで、総量が極端に違うわけではありません。
医院で受ける方式は、1回30分から1時間半程度の施術を1〜2週間おきに3〜5回。移動時間を含めると、1〜3ヶ月のあいだ定期的に予定を空けることになります。1回あたりは短くても、通院の頻度が続きます。
自宅で行う方式は、マウスピースを1日2時間程度装着します。これを2週間から3ヶ月ほど続けるので、日々の生活のなかに時間を組み込むことになります。ただし通院は歯型を採る回だけで済むことが多く、診察をオンラインで行う歯科医院であれば来院そのものが不要になる場合もあります。
週1回のペースで通えるなら医院で受ける方式、通院の予定を組みにくいなら自宅で行う方式——というのが、この変数からの単純な切り分けです。
自由診療についての注記
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
3つの変数から方式を絞り込む
ここまでの内容を、よくある組み合わせでまとめます。
| 状況 | 向く方式 | 補足 |
|---|---|---|
| 1ヶ月以内に予定がある × 通院できる | 歯科医院で受ける方式 | 回数を確保できるかを事前に確認する |
| 3ヶ月ほど余裕がある × 通院しにくい | 自宅で行う方式 | 持続が長いため予定の前後にも余裕が出る |
| 期限があり、できるところまで明るくしたい | 併用(デュアル) | 費用は上がる。上限は歯の側で決まる点は変わらない |
| 期限なし × 明るさを保つことを重視 | 自宅で行う方式 | 薬剤を追加して維持しやすい |
| 通院がまったくできない | 自宅で行う方式 | 診察をオンラインで行う歯科医院を選ぶ |
なお、費用も判断材料のひとつですが、方式ごとに料金の単位が違うため単純な比較にはなりません。総額の考え方はホワイトニングの値段はいくら?種類別の相場と「総額」で考える方法にまとめています。
セルフケアや市販品を同じ選択肢として扱えない理由
歯そのものの色を薄くすることと、歯の表面に付いた着色を落とすことは、働きかけている対象が違います。同じ表に並べると「安く済む方式」に見えてしまいますが、得られるものが別です。
歯科医院で処方や施術を受ける方式が扱っているのは、歯の内部に取り込まれた色素です。表面の着色を落とすことが目的であれば、方式を選ぶより先に、クリーニングという選択肢が来ます。原因が表面の汚れだけだった場合、そちらで解決することがあります。歯周病の治療の一環として行うクリーニングであれば、保険が適用される場合もあります。
迷ったときの決め方
3つの変数のうち、①と③は自分の予定で決まります。決めにくいのは②——どこまで明るくできるのか、という部分です。
これは歯の状態を見てもらわないと分かりません。逆にいえば、診察で黄ばみの原因と上限の見当がつけば、②が埋まり、3つが揃います。そこまで来れば方式はほぼ自動的に決まります。
もうひとつ知っておくと気が楽になるのは、方式は途中で切り替えられるということです。自宅方式で進めていて予定が前倒しになったら医院での施術を足す、医院で始めて維持を自宅に切り替える——どちらも珍しい進め方ではありません。最初の選択がすべてを決めるわけではないので、現時点の条件で選んで構いません。
自由診療についての注記
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
ホワイトニングの選択に関するよくある質問
1ヶ月後の予定に間に合わせたいのですが、どちらを選べばいいですか?
1ヶ月あれば、歯科医院で受ける方式なら2〜3回は重ねられます。自宅で行う方式でも変化を感じる段階までは届きますが、目標の明るさまでとなると余裕は多くありません。予定の重要度が高いなら医院で受ける方式、そこまで急がないなら自宅方式でも間に合う、という分かれ方になります。
途中で方式を変えることはできますか?
できます。自宅方式で進めていて予定が早まったら医院での施術を足す、医院で目標に届いたあと維持を自宅方式に切り替える——といった進め方があります。マウスピースを作ってあれば、そのまま使い続けられます。
前歯に詰め物があります。方式で結果は変わりますか?
詰め物そのものの色は、どの方式でも変わりません。周りの歯が明るくなると色の差が出ることがあります。詰め物のやり直しを考えているなら、先にホワイトニングを済ませ、明るくなった歯に合わせて色を決める順番が自然です。
福岡で相談するとき、何を伝えればいいですか?
いつまでにという期限、どのくらい明るくしたいかという希望、そして通院できる頻度の3つです。この3つを伝えれば、歯の状態と合わせて向く方式を絞ってもらえます。過去にしみた経験があれば、それも伝えておくと進め方の調整に役立ちます。
まとめ|方式は「期限・目標・通院時間」で決まる
どの方式が向くかは、いつまでに明るくしたいか、どこまで明るくしたいか、通院にどれだけ時間を割けるか——この3つで決まります。
なかでも期限の影響が大きく、残り2週間なら歯科医院で受ける方式に限られ、1〜3ヶ月あればどちらも選べます。3ヶ月以上あるいは期限がないなら、自宅で行う方式でも十分に届きます。
ただし、方式を選ぶ前に確かめたいのが、自分の歯が薬剤で変わる種類かどうかです。人工物は方式を問わず変わらず、明るさの上限も歯の側で決まります。ここを先に確認しておけば、どの方式を選んでも「思っていたのと違う」を避けられます。
福岡博多矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニングジェルと知覚過敏抑制剤をご自宅にお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方はご来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過は24時間LINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング(国内で承認された薬剤を使用)
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:使用中や使用後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・詰め物・被せ物・差し歯などの人工物は薬剤では白くなりません。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
