ホワイトニングの方法も費用もひととおり調べ終えて、あとは決めるだけ。その前に、不利な点だけをまとめて確認しておきたい——慎重に決めたい方が通る段階です。
起こりうることを並べると数は多く見えますが、性質は同じではありません。開始前の確認でほぼ防げるもの、方法の性質上つきものとして受け入れるもの、そして元からあったものが一時的に見えるようになるだけのもの。 この3つに分けると、自分が実際に引き受けることになるものが絞れます。順に見ていきます。
デメリットは3つに分けられる
| 分類 | 中身 | いつ手を打つか |
|---|---|---|
| 避けられるもの | 色ムラ/期待とのギャップ/歯ぐきの刺激/直後の着色 | 開始前の確認と進め方 |
| 受け入れるもの | 一時的にしみる/白さは永続しない/時間がかかる/全額自己負担 | 前提として計画に織り込む |
| 元からあったものが見えるだけ | 白斑(白い点や縞) | 時間の経過で差が縮まる |
注目したいのは、1行目の対策がすべて開始前にできるという点です。決める前の今が、手を打ちやすいタイミングにあたります。
避けられるもの——開始前の確認でほぼ防げる
色ムラ
仕上がりに濃淡が出る現象です。原因は薬剤そのものではなく、歯の表面に残った汚れ、歯質の違い、人工物の存在、そして自宅で行う場合の薬剤の置き方にあります。
表面に着色が厚く付いていると、その下まで薬剤が届かず、落ちた部分と残った部分で差が出ます。先にクリーニングをしておけば防げます。人工物は薬剤で色が変わらないため、位置を把握して順番を設計しておく必要があります。自宅で行う場合は、ジェルを歯の表側にあたる面へ薄く均一に置くことで、濃淡が出にくくなります。
期待とのギャップ
「思っていたほど白くならなかった」という結果は、目標が上限を超えていた場合に起こります。
明るさの上限を決めているのは、エナメル質の厚みと、その内側にある象牙質の色です。方式や回数を変えてもこの条件は動きません。開始前に自分の歯の上限がどのあたりかを確認し、目標をその範囲内に置いておけば、ギャップは生まれにくくなります。進み方と測り方についてはホームホワイトニングの効果はいつから?進み方と正しい測り方を解説で整理しています。
歯ぐきの刺激
薬剤が歯ぐきに触れると、一時的な白濁や刺激感が出ることがあります。
自宅で行う場合、原因の多くはジェルの入れすぎです。量が多いと装着したときに歯ぐき側へ押し出されます。指示された量を守り、はみ出した分を拭き取るだけで大きく減らせます。マウスピースが自分の歯型に合っていることも前提になります。
施術・装着直後の着色
薬剤を使った直後の歯は、表面を守っている膜が一時的に薄くなっています。この状態で色の濃いものを口にすると、かえって着色しやすくなります。
対策は単純で、2〜3時間程度は色の濃いもの・酸性のものを避けること。時間帯を選べば避けられる種類のデメリットです。
受け入れるもの——方法の性質上つきもの
一時的にしみることがある
薬剤は歯の内部まで作用するため、象牙質の内側にある神経へ刺激が伝わりやすくなります。冷たいものがしみる感覚が出ることがあるのは、この経路によるものです。
多くは24時間から48時間程度で落ち着きます。硝酸カリウムやフッ素を配合した歯みがき剤を使う、知覚過敏を抑える薬剤を併用する、装着時間を短くする、間隔をあける——といった調整で軽減できます。まったく起こらないようにすることは難しいものの、強く出たまま我慢し続ける必要はありません。
白さは永続しない
得られた明るさは時間とともに戻ります。目安は歯科医院で受ける方式で3ヶ月から1年程度、自宅で行う方式で6ヶ月から1年程度です。
保ちたいなら、その間隔で薬剤を追加するなどの継続が要ります。一度で終わる処置ではない、という前提を最初から計画に入れておくと、あとで想定と食い違いません。
時間がかかる
目標の明るさに届くまで、歯科医院で受ける方式なら1〜2週間おきに3〜5回で1ヶ月から3ヶ月ほど、自宅で行う方式なら2週間から3ヶ月ほどかかります。
短縮する手段は限られます。濃度を上げても装着時間が短くなるだけで、進む速さは大きく変わりません。期日があるなら、逆算して余裕を持たせておく方が現実的です。
全額自己負担
見た目を整える目的のホワイトニングは自由診療で、保険が適用されません。費用の考え方はホワイトニングの値段はいくら?種類別の相場と「総額」で考える方法にまとめています。
ただし、黄ばみの原因が歯の表面に付いた着色だけだった場合は、クリーニングで解決することがあります。歯周病の治療の一環として行うクリーニングであれば、保険が適用される場合もあります。
白斑は「新しく生じた欠点」ではない
ホワイトニングの途中で、歯に白い点や縞模様が目立ってくることがあります。これを見て「薬剤で傷んだのでは」と感じる方がいますが、順序が逆です。
もともとエナメル質にあった白濁の部分が、周囲との差で見えやすくなっているだけです。ホワイトニングが作り出したものではなく、それまでは周囲の色に紛れて目立たなかったものが、周囲が明るくなる過程で一時的に浮き出てくる形になります。
そして周囲がさらに明るくなるにつれて、差は縮まっていきます。途中経過で目立つ時期があっても、そこで判断せずに経過を見る方が実際的です。気になる場合は、進め方を相談してみてください。
自由診療についての注記
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
「歯がもろくなる」のか
しみる感覚があると、歯そのものが弱くなったのではと心配になります。
薬剤が働きかけているのは、歯の内部に取り込まれた色素です。指示された濃度と時間の範囲で使う限り、歯の構造そのものを弱くするものではありません。しみやすくなるのは、施術や装着の直後に歯の表面が一時的に脱水した状態になるためで、時間の経過とともに戻ります。
体感としては実在する変化なので、不安になるのは自然なことです。ただし、それが「歯が削れた」「弱くなった」という意味ではない、という点は押さえておいてください。
途中でやめたら何が残るか
判断のうえで知っておきたいのが、やめても元に戻る損失にはならないということです。
そこまでに得られた明るさは残ります。時間とともに少しずつ戻っていきますが、始める前の状態へ一気に落ちるわけではありません。自宅で行う方式であれば、マウスピースを保管しておけば薬剤を追加するだけで再開できます。
つまり、始めることで背負う不可逆な変化はありません。合わないと感じた時点で止めるという選択肢が、最後まで残ります。
メリットとの天秤の置き方
判断するときは、得るものと差し出すものを並べてみてください。
得られるのは、歯を削らずに、歯そのものの色を薄くできることです。人工物を入れる方法と違い、歯質を失いません。
差し出すのは、費用、期間、一時的にしみる可能性、そして維持の手間です。このうち費用と期間は事前に見積もれます。しみる可能性は調整で軽くできます。維持の手間は、どのくらいの明るさで満足するかによって変わります。
自分が受けられる条件かどうかも含めた判断はホワイトニングはしない方がいい?言われる理由を3つに分けて考えるで整理しています。
自由診療についての注記
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
ホワイトニングのデメリットに関するよくある質問
デメリットは誰にでも起こりますか?
すべてが誰にでも起こるわけではありません。色ムラや歯ぐきの刺激は、開始前の確認と進め方で防げる種類のものです。しみる症状は起こりうる反応ですが、程度には幅があり、まったく感じない方もいます。白さが戻ることと費用がかかることは、方法の性質上どなたにも当てはまります。
しみたら中断しないといけませんか?
中断が唯一の選択肢ではありません。装着時間を短くする、間隔をあける、知覚過敏を抑える薬剤を併用する、といった調整で続けられることがあります。多くは24時間から48時間程度で落ち着きます。症状が強い場合や続く場合は、自己判断で調整せず処方を受けた歯科医院に相談してください。
色ムラが出たら直せますか?
多くの場合、経過とともに目立たなくなります。原因が表面の着色であれば、クリーニングで整えてから続けることで揃ってきます。人工物との差によるムラは薬剤では解消しないため、順番の設計を含めて相談することになります。いずれにしても、途中の見え方だけで判断せず、経過を見ることが先です。
福岡で始める前に確認しておくことは何ですか?
3つあります。むし歯や歯周病がないか。黄ばみの原因が薬剤の届く種類か。人工物がどこにいくつあるか。この3点が分かれば、避けられるデメリットのほとんどは事前に手を打てます。診察で一度に確認できる内容です。
まとめ|避けられる分は、始める前に手を打てる
ホワイトニングで起こりうることは、避けられるもの、受け入れるもの、元からあったものが見えるだけのもの——この3つに分かれます。
色ムラ、期待とのギャップ、歯ぐきの刺激、直後の着色は、開始前の確認と進め方でほぼ防げます。一時的にしみること、白さが永続しないこと、時間と費用がかかることは、方法の性質上つきもので、前提として計画に織り込むものです。白斑は新しく生じた欠点ではなく、周囲が明るくなる過程で一時的に目立つだけで、差は縮まっていきます。
そして途中でやめても、そこまでの明るさは残ります。不可逆な変化を背負うわけではないという点は、判断のうえで押さえておいてよいところです。
福岡博多矯正歯科のホワイトニング
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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング(国内で承認された薬剤を使用)
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:使用中や使用後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・詰め物・被せ物・差し歯などの人工物は薬剤では白くなりません。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
