歯科医院でホワイトニングの相談をすると、製品名を聞くことがあります。オパールエッセンスもそのひとつです。
ただ、この名前で調べると混乱しやすい点があります。オパールエッセンスは1つの製品名ではなく、目的別に分かれた製品群の総称だからです。自宅で使うものと歯科医院で使うものがあり、自宅用のなかでも主成分が違うものが併存しています。日本の公式サイトに記載がある内容から順に整理していきます。
公式サイトに掲載されている製品の一覧
日本語の公式サイトのホワイトニングのカテゴリには、次の製品が並んでいます。
| 区分 | 製品名 | 公式の記載 |
|---|---|---|
| 自宅で使う | オパールエッセンス10% | 過酸化尿素10% ホームホワイトニング材 |
| 自宅で使う | オパールエッセンスGo | 過酸化水素6% ホームホワイトニング材 |
| 歯科医院で使う | オパールエッセンスBOOST | オフィスホワイトニング材 |
| 両方を組み合わせる | オパールエッセンス デュアルホワイトニングキット | デュアルホワイトニングとして掲載 |
これに加えて、関連製品として次のものが掲載されています。
- オパールダムOP(光重合型の歯肉・隣接歯保護材)
- ウルトライーズ(知覚過敏抑制材)
- オパールーストラ(エナメルマイクロアブレージョンスラリー)
- シェードガイド、カスタムトレイ作製用の材料と機器
つまり、薬剤だけでなく、施術に必要な周辺の材料まで含んだ一式として構成されています。歯ぐきを覆う保護材や、しみたときの抑制材が同じラインナップにあるのは、そうした工程が前提になっているためです。
日本での販売元はウルトラデント ジャパン株式会社、米国の本社はウルトラデント プロダクツ社と公式に記載されています。
自宅で使う2つは、主成分が違う
ここが分かりにくいところです。自宅用として掲載されている2つは、そもそも主成分が別です。
| オパールエッセンス10% | オパールエッセンスGo | |
|---|---|---|
| 主成分 | 過酸化尿素10% | 過酸化水素6% |
| トレイ | カスタムトレイを作製する | 既成トレイに充填済み・使い捨て |
| 公式記載の使用時間 | 製品ページの記載を確認できなかった | 1日90分(連続10日間使用可能) |
濃度の数字だけを並べても、この2つは比べられません。 理由は成分の性質にあります。
過酸化尿素は口の中で分解して過酸化水素になりますが、生じる過酸化水素はおよそ1/3です。過酸化尿素10%なら、過酸化水素にしておよそ3%強に相当します。一方のGoは過酸化水素6%なので、数字が小さいほうが働きかけの度合いとしては強いことになります。この関係を知らないまま「10%より6%のほうが弱い」と読むと、逆に受け取ってしまいます。濃度の読み方はホームホワイトニングのジェルとは?濃度の意味と保管・期限の考え方で解説しています。
Goについては、公式に成分の記載がいくつかあります。硝酸カリウムとフッ化ナトリウムを含み、少なくとも20%の水分とキシリトールを配合しているというものです。トレイは口の中の体温で歯列に合わせて変形する設計で、カスタムトレイの作製が要らないと記載されています。
使用時間についても補足しておきます。一般に、自宅で使う薬剤は濃度が高いほど装着時間が短くなるようにセットで設計されています。ただし、その組み合わせは製品ごとに決められているものです。一般的な目安ではなく、処方されたときの指示に従ってください。
歯科医院で使うものは、混ぜてから使う
オフィス用として掲載されているオパールエッセンスBOOSTには、公式に次の記載があります。
- シリンジ内で薬材を混合するオフィスホワイトニング材
- 過酸化水素35%(混合前の過酸化水素濃度)
- 一度混合したジェルは10日間の冷蔵保存が可能
- 20%以上の水分量を含む
- 1日15〜20分の施術を最大3セットまで
- 日本国内では2018年に発売
注目したいのは、「混合前の濃度」と明記されている点です。使う直前に混ぜる設計なので、口の中に入る時点の濃度はこの数字そのものではありません。表示された数字を単独で読むと実態からずれます。
「1日15〜20分を最大3セット」という記載は、歯科医院での施術が塗って照らして拭き取る、を繰り返す形であることを示しています。1回の施術のなかで薬剤を入れ替えるのは、時間とともに反応が進んで働きが弱まるためです。薬剤が歯に作用する過程はホワイトニングの仕組み|薬剤が歯を白くするまでに何が起きているかにまとめました。
水分量が製品の設計項目になっているのは、歯の脱水が色の見え方に影響するためです。施術直後に白く見える分の一部は、歯が乾いたことによる一時的な状態で、数日かけて水分が戻ると落ち着きます。この点は方式やブランドを問わず共通します。
費用に関する注記(自由診療について)
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
公式サイトで記載を確認できなかったこと
一次ソースにあたるうえで、書かれていなかったことも同じように扱います。
薬事上の区分。 医療機器・医薬部外品・化粧品のどれにあたるのか、製品ページでは記載を確認できませんでした。
承認番号・認証番号。 同じく製品ページでは確認できませんでした。
自宅用で10%以外の濃度。 日本語の公式サイトのラインナップに掲載されているのは、過酸化尿素10%と過酸化水素6%の2つです。ほかの濃度は掲載を確認できませんでした。
これらは、添付文書や取扱説明書、あるいは処方する歯科医院で確認できます。 公式サイトには添付文書と取扱説明書のダウンロードページも用意されています。区分や承認の状況を知りたい場合は、そちらか、実際に扱っている歯科医師に尋ねるのが確実です。
個人輸入サイトについての公式の案内
公式サイトには、読者にとって実用的な注意書きが掲載されています。記載どおりに紹介します。
海外の医薬品・医療機器・化粧品を掲載し、輸入の代行によってこれらを提供するインターネットサイトが存在すること。同社の製品についても、そうしたサイトに掲載されているものが見受けられること。そして、それらの掲載製品について、日本法人および米国本社はこの個人輸入サイトに関与していないこと——この3点が明記されています。
通販サイトで同じ名前の製品を見かけたとき、それが正規の流通を経たものとは限らない、ということになります。歯科医院で処方される薬剤は歯科医師の管理下で扱われるもので、口の中の状態を診たうえで濃度と使用時間が決まります。同じ名前でも、手に入れ方が違えば前提が変わります。
費用に関する注記(自由診療について)
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
自分の目的と照らし合わせる
ここまで製品側の情報を整理してきましたが、判断の順番としては逆になります。製品名から入るのではなく、自分の黄ばみの原因と目標から決まるからです。
原因が表面の着色であれば、クリーニングで足りることがあります。歯そのものの色が原因なら、薬剤による方法に進みます。自宅で行うのか歯科医院で行うのか、あるいは両方を組み合わせるのかは、期限と生活の形で決まります。組み合わせる方式についてはデュアルホワイトニングとは?併用で変わること・変わらないことを解説にまとめています。
そして、どの製品を使う場合でも共通することが2つあります。
詰め物・被せ物・差し歯などの人工物は、薬剤では色が変わりません。 前歯に人工物がある場合、白くなるのは天然の歯だけです。
到達できる明るさは歯の側で決まります。 エナメル質の厚みと、その下にある象牙質の色が上限を決めるため、薬剤や濃度を変えても届く先は変わりません。製品を選ぶ前に、自分の歯がどこまで変化しうるのかを診てもらうほうが、判断の順番として自然です。
オパールエッセンスに関するよくある質問
通販サイトで見かけるものと同じですか
名前が同じでも、流通の経路が違う場合があります。公式サイトには、輸入代行を行うインターネットサイトの掲載製品について日本法人および米国本社は関与していない、という記載があります。歯科医院で処方されるものは、口の中を診たうえで濃度と使用時間が決められています。入手先によってこの前提が変わる点に注意してください。
濃度が高いほうが早く白くなりますか
濃度と使用時間はセットで設計されています。濃度が高い薬剤は装着時間が短く設定されており、作用の総量として釣り合うようになっています。自己判断で時間を延ばすと、歯や歯ぐきへの刺激だけが増えることになります。処方された組み合わせのとおりに使うのが前提です。
使っていてしみたらどうすればいいですか
しみる症状は一過性のことが多く、通常は24〜48時間程度で落ち着きます。続く場合は使用を中断して、処方を受けた歯科医院に連絡してください。知覚過敏を抑える材料が併用されることもあります。症状の起き方と対処はホワイトニングで知覚過敏になるのはなぜ?2つの経路と経路別の対処で解説しています。
福岡で相談するときは何を聞けばいいですか
製品名よりも、自分の歯の黄ばみがどの原因なのかを診てもらうところからです。そのうえで、使う薬剤の主成分と濃度、1日の使用時間、しみたときの対応を確認しておくと安心して進められます。オンラインでの診察に対応している歯科医院なら、通院の回数を抑えながら相談できます。
まとめ|製品名ではなく、成分と目的で見る
オパールエッセンスは、自宅用・歯科医院用・その組み合わせ、そして周辺の材料までを含む製品群です。日本語の公式サイトで確認できる自宅用は、過酸化尿素10%のものと過酸化水素6%のものの2つ。主成分が違うので、濃度の数字だけでは比べられません。
歯科医院用は使う直前にシリンジ内で混合する設計で、表示されている過酸化水素35%は混合前の濃度と明記されています。
薬事上の区分や承認番号は製品ページで記載を確認できず、添付文書や処方する歯科医院で確認することになります。また、輸入代行サイトの掲載製品には日本法人と米国本社が関与していないという案内も出ています。
判断の順番は、製品ではなく自分の歯からです。原因と到達点を確認したうえで方法を決める。そこが決まれば、どの薬剤を使うかは自然に絞られます。
福岡博多矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニングジェルと知覚過敏抑制剤をご自宅にお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方はご来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過は24時間LINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング(国内で承認された薬剤を使用)
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:使用中や使用後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・詰め物・被せ物・差し歯などの人工物は薬剤では白くなりません。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
