前歯だけ矯正にかかる費用は？部分矯正の相場と安く抑えるコツ

「前歯だけの矯正なら、全体よりも費用を安くできるのでは？」と考えて調べている方も多いのではないでしょうか。

実際に、前歯だけを整える部分矯正は相場10万〜70万円ほどで、全体矯正に比べて大幅に費用を抑えやすいのが特徴です。治療期間も短く、見た目を早く整えたい方に向いています。

この記事では、前歯だけ矯正の装置ごとの費用相場、追加費用の有無、分割払いの仕組みまで徹底解説。

「自分のケースは前歯だけの矯正で対応できるのか」「どのくらいの費用で済むのか」を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

前歯だけ矯正の費用相場と全体矯正との違い

前歯だけ矯正は、全体矯正よりも費用を抑えて始められるのが大きな特徴です。ここでは、費用相場の目安や、全体矯正との違いについて整理して解説します。

前歯だけ矯正の費用相場は10万〜70万円

前歯だけの矯正は、治療範囲が限られる分、費用を抑えやすいのが特徴です。

もっとも安いケースでは10万円前後から始められますが、これは軽度のすきっ歯やわずかなガタつきに限られます。

多くのケースで中心となるのは20万〜50万円程度で、この範囲なら幅広い症例に対応。

特に上下の前歯6本ずつを対象にした部分矯正では、30万円台で受けられるマウスピース矯正プランを用意しているクリニックも増えています。

全体矯正との金額差が生まれる理由

前歯だけ矯正の費用が全体矯正より安くなるのは、治療範囲が限られているからです。

全体矯正は上下28本の歯を動かす必要がありますが、前歯だけ矯正では6〜12本程度に絞られるため、必要な装置やマウスピースの枚数も少なく済みます。

その結果、治療期間も短くなり、材料費や技術料が抑えられる仕組みです。さらに、多くのケースでは複雑な噛み合わせ調整が不要なため、治療計画自体もシンプルになりやすいことが、費用差につながっています。

治療期間と通院回数の違い

前歯だけ矯正は、治療範囲が限られているため短期間で完了しやすいのが特徴です。

軽度のすきっ歯なら3〜4か月程度、中程度のガタつきでも6か月〜1年ほどで改善が期待できます。

通院回数は月1回程度が一般的ですが、マウスピース矯正を導入している一部のクリニックでは、オンライン診療を組み合わせて通院を最小限に抑えることも可能です。

仕事や学業で忙しい方でも取り入れやすい点が、全体矯正との大きな違いといえます。

前歯だけ矯正の装置別費用比較｜表側・裏側・ハーフリンガル・マウスピース

前歯だけの矯正といっても、使う装置によって費用や見た目、治療期間は大きく変わります。

ここでは代表的な4つの方法（表側ワイヤー・裏側ワイヤー・ハーフリンガル・マウスピース）の特徴と費用をみていきましょう。

表側ワイヤー矯正の費用（30〜60万円／2ヶ月〜1年程度）

表側ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着するもっとも一般的な方法です。

前歯だけの場合、30万〜60万円程度が相場で、治療期間は5か月〜1年ほど。

費用を抑えつつ確実に歯を動かせる点が魅力ですが、装置が目立ちやすいというデメリットもあります。

裏側ワイヤー矯正の費用（40〜70万円／5ヶ月〜1年程度）

裏側ワイヤー矯正は、歯の裏側に装置をつけるため、矯正中でもほとんど目立たないのが特徴です。

相場は40万〜70万円程度で、治療期間は半年〜1年ほど。

審美性に優れる一方で、費用が高めになり、発音や舌の違和感が出やすい点に注意が必要です。

ハーフリンガル矯正の費用（35〜66万円／5ヶ月〜1年程度）

ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつける方法です。

費用は35万〜66万円程度で、裏側矯正よりもコストを抑えながら目立ちにくさを両立できます。

発音への影響が比較的少ないのもメリットですが、通院ごとの調整が必要になります。

マウスピース矯正の費用（10〜40万円／2ヶ月〜1年程度）

透明のマウスピースを使う矯正は、目立ちにくく取り外し可能なため人気があります。

前歯だけ矯正の相場は10万〜40万円程度で、治療期間は3か月〜1年ほど。

食事や歯磨きの際に外せるため衛生的ですが、1日20時間以上の装着を守らないと計画通りに進まないため、自己管理が重要です。

前歯だけ矯正でかかる追加費用の内訳

前歯だけ矯正の費用は、基本料金だけでなく「検査料」「調整料」「保定装置代」などの追加費用がかかるのが一般的。

契約前に総額を把握しておかないと、思った以上に高くついてしまうケースもあるため注意が必要です。ここでは、代表的な追加費用の内訳を解説します。

検査料・調整料の目安

前歯だけ矯正を始める際には、初回の精密検査費用として3万〜8万円程度が必要になります。レントゲン撮影や口腔内スキャン、診断用模型の作製などが含まれ、治療計画を立てるために欠かせません。

さらに治療中は、装置の交換や調整のたびに月5,000円〜1万円程度の調整料がかかるのが一般的。クリニックによっては「総額制」でこれらを含めて提示している場合もあるので、契約前に確認しておくと安心です。

保定装置（リテーナー）の費用

前歯だけ矯正が終わったあとには、歯が元の位置に戻らないように保定装置（リテーナー）を使う必要があります。

リテーナーの費用は1万〜6万円程度が相場で、種類や装置の数によって差があります。

保定は矯正治療と同じくらい重要で、夜間を中心に1〜2年ほど装着するのが一般的です。費用に含まれるか別途請求されるかはクリニックによって異なるため、必ず事前に確認しておきましょう。

保証制度と追加費用が発生するケース

前歯だけ矯正では、治療後に再調整や追加の装置が必要になるケースがあります。たとえば、後戻りで再矯正が必要になった場合や、マウスピースを紛失して作り直す場合などです。

こうしたトラブルに備えて、保証制度を設けているクリニックもあります。追加費用が無料になる場合や、一定期間は再治療費を割引してもらえる場合など、内容はさまざまです。

契約前に「どこまでが保証の範囲なのか」を確認しておくことが安心につながります。

前歯だけ矯正の費用を抑える方法

前歯だけ矯正は全体矯正に比べて費用を抑えられますが、それでも数十万円単位の出費になります。

ここでは、さらに負担を軽減するために知っておきたい「支払い方法」や「制度の活用」について解説します。

分割払い

前歯だけ矯正の費用は一括で支払うと負担が大きいため、分割払いを活用する人も少なくありません。

分割払いは大きく分けて2種類あります。

月々1万円前後から始められるケースも多く、まとまった資金を準備できない場合でも治療を検討しやすくなります。

ただし、分割回数や初回の支払い額はクリニックによって異なり、クレジットカードの場合は金利手数料がかかる点に注意が必要。契約前に具体的な支払いシミュレーションを確認しておくことが大切です。

デンタルローン

分割払いよりもさらに長期で返済したい場合には、デンタルローンの利用という選択肢があります。

金利は一般的に年3〜8％程度と、クレジットカードの分割払いよりも低めに設定されているのが特徴です。

支払い回数は信販会社や銀行によって異なりますが、2回〜24回払いが主流ですが、90回〜120回（7年〜10年）の長期分割プランを用意している場合もあります。

そのため、デンタルローンを活用すれば、月々5,000円〜1万円程度の支払いで治療を始めることも可能です。

また、比較的審査に通りやすく、安定した収入があれば学生や主婦でも利用できる場合があります。

医療費控除の活用でさらに負担軽減

前歯だけ矯正は自由診療のため健康保険は使えませんが、条件を満たせば医療費控除の対象になる場合があります。

年間で支払った医療費が10万円を超えると確定申告で控除が受けられ、所得税や住民税の一部が戻ってくる仕組みです。

例えば、家族全員分の医療費を合算できるため、子どもの治療や通院費と合わせて10万円を超えれば控除の対象になります。

矯正費用は高額になりやすいので、領収書をきちんと保管しておくことが大切です。

前歯だけ矯正で治せる症例と治せない症例

前歯だけの矯正は、軽度から中程度の歯並びの改善に効果的ですが、すべての症例に適応できるわけではありません。

ここでは、改善できるケースと対応が難しいケースを整理し、自分に合うかどうかを見極めるポイントを紹介します。

改善できる症例（軽度のガタつき・すきっ歯など）

前歯だけ矯正で対応できるのは、軽度〜中程度の歯並びの乱れです。代表的なのは以下のようなケースです。

このように「見た目は気になるけれど噛み合わせは正常」という症例であれば、前歯だけ矯正で十分改善が期待できます。

部分矯正では難しいケース（重度の叢生・噛み合わせの問題）

前歯だけ矯正では対応が難しいケースもあります。代表的なのは次のような症例です。

これらは前歯だけの部分矯正では改善が難しく、全体矯正や場合によっては外科的治療が必要になることもあります。

自分の症例を見極めるチェックポイント

自分が前歯だけ矯正に向いているかどうかは、歯並びの状態をチェックすることである程度判断できます。

これらに当てはまる場合は、前歯だけ矯正で改善できる可能性が高いです。

ただし、歯や顎の大きさとのバランスによっても適応が変わるため、自分で正確に判断するのは難しいのが実際のところです。

そのため、まずは専門医の診断を受けてみることが大切です。Oh my teeth導入クリニックでは無料でレントゲンや3Dスキャンによる適正診断を行っており、自分の症例が部分矯正で対応可能かどうかを具体的に確認できます。

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前歯だけ矯正のメリットとデメリット

前歯だけを対象にした矯正には、「費用や期間を抑えられる」などのメリットがある一方で、「治療範囲が限られる」などの注意点もあります。

両方を理解したうえで検討することが大切です。

メリット：短期間・低コスト・目立ちにくい

前歯だけ矯正の大きな魅力は、費用と期間を抑えられること。

相場は 10万〜70万円程度で、全体矯正（60万〜120万円程度）に比べて大幅に安く済むケースが多いです。

また治療期間も3ヶ月〜1年程度と比較的短いため、結婚式や就活など特定のイベントに合わせて歯並びを整えたい人にも向いています。

さらに、マウスピース矯正や白いワイヤーを使えば、治療中の見た目も目立ちにくいのがメリットです。

デメリット：症例が限られる・後戻り・全体矯正への移行リスク

前歯だけの矯正は適応できる症例が限られるため、重度の歯並びや噛み合わせの問題には対応できません。そのため、想定外に全体矯正へ移行する必要が出てくるケースがあります。

また、前歯だけを動かすため後戻りのリスクも高めです。リテーナーをきちんと使わないと、せっかく整った歯並びが戻ってしまうことがあります。

前歯だけ矯正で失敗しないクリニック選びの基準

前歯だけ矯正を成功させるには、費用や期間だけでなく、自分の症例に合った治療方法を提案してくれるクリニックを選ぶことが欠かせません。

料金体系の明確さや医師の経験、治療後のフォロー体制などを比較しながら、信頼できる医院を見極めましょう。

治療目的に合わせで矯正方法を選ぶ

前歯だけを整えたいのか、噛み合わせまで改善したいのかによって、選ぶべき治療方法は変わります。

軽度のガタつきやすきっ歯であれば部分矯正が適していますが、噛み合わせに影響する症例では全体矯正が必要になることも。

自分では判断が難しいため、カウンセリングで治療目的をしっかり伝え、適切な方法を提案してもらうことが大切です。

料金体系が明確なクリニックを選ぶ

前歯だけ矯正は比較的安く見える一方で、検査料・調整料・リテーナー代などの追加費用が別途かかる場合があります。料金体系が不透明だと、治療後に思わぬ請求が発生するケースも。

契約前には「総額」「内訳」「追加費用の有無」を必ず確認し、トータルでいくらかかるのか明確にしておくことが重要です。

医師の専門性と症例数を確認する

前歯だけ矯正は一見シンプルに見えますが、症例の見極めや歯の動かし方によって結果が大きく変わります。そのため、矯正治療の専門性を持ち、実際の症例数が豊富な医師に相談するのが安心です。

公式サイトやカウンセリングで、これまでの治療実績や症例写真を確認できるかどうかもチェックしておきましょう。

治療後のフォロー体制まで整っているクリニックを選ぶ

前歯だけの矯正は、治療後に後戻りしやすい傾向があります。

そのため、リテーナーの使用指導や定期チェックなど、治療後のフォロー体制まで整っているかを確認しておくことが大切です。

LINE相談や定期的なオンラインチェックに対応しているクリニックなら、通院の負担を減らしながら安心して治療を続けられます。

まとめ｜前歯だけ矯正の費用は10万〜70万円。追加費用まで確認して賢く選ぼう

前歯だけの矯正は、相場10万〜70万円と全体矯正よりも費用を抑えやすく、短期間で見た目を整えられる点が魅力です。ただし、症例が限られたり、後戻りや全体矯正への移行リスクがあるなど、注意点もあります。

後悔しないためには、追加費用の有無や料金体系の透明性まで確認することが欠かせません。自分の症例に合った方法を選ぶには、まずは専門医の診断を受けるのが安心です。

Oh my teeth導入クリニックでは、総額固定のトータルフィー制度を採用しており、想定外の追加費用が発生しないため、費用面で不安を感じている方にもおすすめです。

※マウスピースを破損、紛失した場合などは別途料金が発生します。

まずは無料診断にお越しください。