歯の黄ばみを自宅でどうにかしたい。そう考えたときに名前が挙がる製品のひとつが、ディノベートです。ただ、どういう製品なのかを正確につかもうとすると、意外と輪郭がはっきりしません。
理由のひとつは、このブランド名の下に区分のまったく違う製品が併存していることにあります。 通販などで手に入る医薬部外品の歯みがきジェルと、購入に歯科医師の処方が必要な製品。この2つは担当している範囲が違うため、「ディノベートはどうか」という問いは、どちらを指すかで答えが変わります。公式ブランドサイトの記載を手がかりに、区分から順に整理していきます。
ディノベートの製品には区分の違うものがある
公式ブランドサイトに掲載されている製品は4つあり、区分は次のように分かれています。
| 製品名 | 区分 | 入手の仕方 |
|---|---|---|
| ティースホワイトニングジェルパック | 高度管理医療機器(承認番号あり)・医薬品含有歯科用歯面清掃補助材 | 購入に歯科医師の処方が必要 |
| デンタルホワイトプロ | 医薬部外品 | 歯みがきジェル |
| デンタルペリオケア | 医薬部外品 | 歯みがきジェル(歯周病対策) |
| オーラルクリアプロ | 医薬部外品 | マウスウォッシュ |
注目したいのは1行目です。ジェルパックは高度管理医療機器に分類され、購入に歯科医師の処方が必要と公式に明記されています。つまり歯科医院を経由して手に入れる製品で、店頭や通販で自由に買うものとは入手の道筋が異なります。
区分が違うということは、担当している範囲も違うということです。順に見ていきます。
歯みがきジェル(医薬部外品)に書かれていること
一般に「ディノベート」として目にすることが多いのは、医薬部外品のデンタルホワイトプロです。
効能・効果の表記
公式に記載されている効能は、「歯の汚れや黄ばみを落とし、口腔内を清潔に保つ」です。
読み方として大事なのは、落とす対象が「汚れ」だという点です。歯の表面に付着した着色に働きかけるもので、歯そのものの色を薄くするという記載はありません。実際、公式サイトの製品説明に「漂白」という語は使われていません。
有効成分
医薬部外品として表示されている有効成分は、シメン-5-オール、アラントイン、DL-リンゴ酸、ポリリン酸ナトリウムの4つです。
このうちDL-リンゴ酸とポリリン酸ナトリウムは、歯の表面に付いた着色に働きかける成分として歯みがき剤に配合されるものです。シメン-5-オールは殺菌を目的とする成分、アラントインは歯ぐきの状態を整える目的で配合される成分にあたります。つまり着色へのアプローチと、口の中を清潔に保つことの両方を担う構成になっています。
全成分としては、濃グリセリン、精製水、1,3-ブチレングリコール、エタノール、キサンタンガム、l-メントール、無水クエン酸、DL-リンゴ酸、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、ポリリン酸ナトリウム、無水ピロリン酸ナトリウム、ホップエキス、ワレモコウエキス、チャエキス、クマザサエキス、ノバラエキス、香料が公式に記載されています。
使い方
公式の案内では、歯みがきのあとに適量(2〜3プッシュ)を歯ブラシにとってブラッシングし、すすぐという流れです。研磨剤・発泡剤フリーであることも明記されています。
歯みがきの代わりではなく、歯みがきのあとに使うものとして案内されている点は、使い方を決めるうえで押さえておきたいところです。
処方が必要な製品があるということ
もうひとつのティースホワイトニングジェルパックは、高度管理医療機器として承認番号が公表されており、区分としては医薬品含有歯科用歯面清掃補助材にあたります。使い方は7つの手順で案内されており、装着は1日1回、最大90分と定められています。
そして冒頭でも触れたとおり、購入には歯科医師による処方が必要と公式に明記されています。手軽さを求めて探していた方にとっては意外に感じるかもしれませんが、これは歯科医院で診察を受けたうえで扱う製品だということです。
なお、この製品の成分については、公式ブランドサイトで記載を確認できませんでした。使用を検討する場合は、取り扱っている歯科医院に直接確認するのが確実です。
自由診療についての注記
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
「汚れを落とす」と「歯そのものの色を薄くする」は別のこと
ここまで区分を見てきたのは、この違いにつながるからです。
歯の表面に付いた着色を落とすことと、歯の内部に取り込まれた色素に働きかけることは、対象が違います。コーヒーやお茶の色素は、まず歯の表面のタンパク質の膜に付着します。この段階なら日常のケアや歯科医院でのクリーニングで落とせます。
一方、時間をかけて歯の内部まで入り込んだ色素や、象牙質そのものの色は、表面を磨いても届きません。ここに働きかけるのが、歯科医院で診察と処方を受けて行う方法です。仕組みはホームホワイトニングとは?仕組み・効果・費用と「白くなる歯/ならない歯」の見分け方で解説しています。
医薬部外品の歯みがき剤に表示される効能は、前者にあたります。過去にホワイトニング用の歯みがき粉を使って変化を感じられなかった経験があるとすれば、求めていた変化が後者だったという説明がつくことがあります。
自分の目的とどう対応するか
求めている変化ごとに、対応するものを整理すると次のようになります。
| 求めている変化 | 対応するもの |
|---|---|
| コーヒーやお茶などによる表面の着色を落としたい | 日常のケア用品、または歯科医院でのクリーニング |
| 歯そのものの色を薄くしたい | 歯科医院で診察と処方を受けて行う方法 |
| 詰め物・被せ物・差し歯の色が気になる | 薬剤では変わらないため、やり直しの検討 |
| 原因が自分では分からない | まず診察で切り分ける |
黄ばみの原因が表面の着色だけだった場合、クリーニングで解決することがあります。歯周病の治療の一環として行うクリーニングであれば、保険が適用される場合もあります。原因によって費用も手間も変わるため、先に切り分けておく意味は小さくありません。
原因ごとの見分け方はホワイトニングはしない方がいい?言われる理由を3つに分けて考えるにまとめています。
公式サイトで確認できなかったこと
今回の整理は公式ブランドサイトの記載にもとづいていますが、確認できなかった項目もあります。
ひとつは価格です。公式ブランドサイトには、いずれの製品についても価格の記載がありませんでした。もうひとつは、ジェルパックの成分です。こちらも記載を見つけられませんでした。
これらは販売元や、取り扱っている歯科医院に直接確認するのが確実です。出所の分からない数値が出回っていることもありますが、確かめられないものを判断の材料にすると、前提から食い違ったまま話が進んでしまいます。
自由診療についての注記
ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容は薬剤による歯の漂白で、費用は歯科医院や方法によって異なります。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な回数には個人差があります。
ディノベートに関するよくある質問
歯みがきジェルで歯そのものの色は薄くなりますか?
公式に記載されている効能は「歯の汚れや黄ばみを落とし、口腔内を清潔に保つ」で、対象は歯の表面に付いた汚れです。歯そのものの色を薄くするという記載はありません。求めている変化が後者であれば、対応するのは歯科医院で診察と処方を受けて行う方法になります。
処方が必要な製品はどこで手に入りますか?
ジェルパックは購入に歯科医師の処方が必要と公式に明記されています。取り扱っている歯科医院で診察を受けたうえで、という流れになります。どの歯科医院で扱っているかは、販売元に確認するのが確実です。
歯科医院で受けるホワイトニングの代わりになりますか?
医薬部外品の歯みがきジェルと、歯科医院で処方される薬剤とでは、区分も担当している範囲も異なります。表面の着色を落とすことが目的なら日常のケアで足りることがあり、歯そのものの色を薄くしたいなら診察と処方が必要になります。目的によって、対応するものが変わると考えるのが実際的です。歯科医院が担っている役割は歯医者のホワイトニングは何が違う?歯科医院が担う5つの役割から解説で整理しています。
福岡で自分の黄ばみの原因を調べるにはどうすればいいですか?
歯科医院の診察で、着色が表面にとどまっているのか、内部まで及んでいるのか、あるいは人工物の色なのかを切り分けてもらえます。原因が分かれば、どの手段が対応するのかも決まります。通院の時間が取りにくい場合は、オンラインで診察を受けられる歯科医院を選ぶ方法もあります。
まとめ|ブランド名ではなく、区分と目的で見る
ディノベートというブランド名の下には、医薬部外品の歯みがきジェルと、歯科医師の処方が必要な高度管理医療機器という、区分の違う製品が併存しています。入手の道筋も、担当している範囲も同じではありません。
医薬部外品の歯みがきジェルに記載されている効能は「歯の汚れや黄ばみを落とし、口腔内を清潔に保つ」で、対象は歯の表面に付いた汚れです。歯そのものの色を薄くしたいのであれば、対応するのは歯科医院で診察と処方を受けて行う方法になります。
製品名で調べる前に、自分が求めている変化がどちらなのかをはっきりさせておく。そのうえで区分を見れば、対応する手段はおのずと決まります。原因が分からない場合は、まず診察で切り分けるところからです。
福岡博多矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニングジェルと知覚過敏抑制剤をご自宅にお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方はご来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過は24時間LINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング(国内で承認された薬剤を使用)
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:使用中や使用後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・詰め物・被せ物・差し歯などの人工物は薬剤では白くなりません。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
