「部分矯正は安いと聞いたけれど、本当にいくらでできるの？」「費用が安すぎると失敗しないか心配…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
部分矯正は全体矯正に比べて動かす歯が限られているため、10万〜40万円程度から始められる治療法です。
ただし、症例によっては対応できないケースや、後戻り・追加費用といった注意点もあり、安さだけで判断するのはおすすめできません。
この記事では、部分矯正の費用相場や安い理由、リスク、さらに費用を抑える方法やクリニック選びのポイントまで詳しく解説します。
自分に合った治療法を安心して選ぶための参考にしてください。
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部分矯正はなぜ「安い」と言われるのか？
部分矯正の費用が「安い」とされるのは、全体矯正と仕組みや目的が異なるためです。
動かす歯の範囲や治療期間、治療の目的によって費用が抑えられるケースが多く見られます。
ここでは、部分矯正が安いとされる主な理由について解説します。
全体矯正と比べて動かす歯が限られているから
部分矯正は、前歯や気になる一部の歯だけを対象に治療を行います。
全体矯正のように上下の歯全体を動かす必要がないため、使用する装置の数や治療ステップが少なくなり、その分費用を抑えられるのが特徴です。
とくに「前歯の隙間を埋めたい」「前歯のねじれを整えたい」といった部分的な改善であれば、全体矯正よりも短期間・低コストで効果を実感できることが多いでしょう。
治療期間が短く、トータル費用を抑えられるから
部分矯正は、動かす歯の範囲が限られているため、治療にかかる期間も比較的短く済みます。
全体矯正では2〜3年ほどかかるケースが一般的ですが、部分矯正であれば数か月から1年程度で完了することも珍しくありません。
治療期間が短い分、通院回数や調整にかかるコストも減るため、結果的にトータルの費用を抑えられるのが大きなメリットです。
見た目の改善を目的にしたケースが多いから
部分矯正は、噛み合わせの根本的な改善ではなく「前歯の隙間を閉じたい」「歯のねじれを整えたい」といった見た目の改善を目的に選ばれることが多い治療法です。
全体矯正のように上下の噛み合わせを細かく調整する必要がないため、使用する装置や治療工程がシンプルになり、その分費用も安く抑えられます。
費用を抑えながら「笑ったときの印象を変えたい」「写真写りを良くしたい」といったニーズに応えやすいのが特徴といえるでしょう。
部分矯正の費用相場【10万〜50万円程度】
部分矯正にかかる費用は、選ぶ矯正方法や症例の難易度によって幅があります。
ここでは、代表的な治療法ごとの費用目安と特徴を解説します。
マウスピース矯正：10万〜40万円
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着して歯を少しずつ動かしていく方法です。
前歯の隙間や軽度の歯並びの乱れに適しており、部分矯正の場合は10万〜40万円ほど・治療期間は3か月〜1年程度が目安となります。
装置が目立ちにくく、食事や歯磨きの際には取り外せるため、生活への負担が少ない点が魅力です。
ただし、決められた装着時間を守らなければ効果が得られにくいため、自己管理が重要になります。
ワイヤー矯正：30万〜70万円
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯を動かしていく方法です。
部分矯正として前歯だけを対象にする場合でも、費用は30万〜70万円程度が目安になります。
治療期間は症例の難易度によって異なりますが、軽度であれば6か月〜1年半程度が一般的です。
歯を細かくコントロールできるため適応範囲が広い一方で、装置が目立ちやすく、食事や歯磨きの際に不便を感じることがあります。
セラミック矯正：3万〜15万円／1歯
セラミック矯正は、歯の表面を削ってセラミックの素材をかぶせたり貼り付けたりすることで、歯の形や隙間を整える治療法です。
1歯あたりの費用は 3万〜15万円程度 が目安で、治療期間は 数週間〜1か月程度 と短期間で完了します。
見た目を素早く改善できるのが大きなメリットですが、歯を削る必要があるため、天然の歯を温存したい方には注意が必要です。
また、歯を動かす治療ではないため、噛み合わせや歯並び全体を根本的に改善することはできません。
「安い部分矯正」に潜む注意点
部分矯正は費用を抑えられるメリットがありますが、その分注意すべき点もあります。
安いからといって安易に選んでしまうと、治療後に満足できなかったり、再治療が必要になったりする可能性も。
ここでは、部分矯正のリスクや注意点を具体的に解説します。
症例によっては対応できず、噛み合わせ改善には不向き
部分矯正は前歯の隙間や軽度の歯並びの乱れなど、限られた症例に適した治療です。
歯並び全体のズレが大きい場合や、上下の噛み合わせに問題があるケースでは、部分矯正では十分な効果が得られません。
また、部分矯正は見た目の改善を目的とすることが多いため、噛み合わせを根本的に整える治療には不向きです。
無理に部分矯正で対応すると、かえって噛み合わせのバランスが崩れ、治療後に違和感が残るリスクもあります。
後戻りのリスクが高い
部分矯正は動かす歯の範囲が限られているため、治療後に歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」が起こりやすい傾向があります。
特に、歯並びが乱れた原因となる習慣（舌で歯を押す癖や口呼吸など）が改善されないままでは、矯正後も再び歯が動いてしまう可能性も。
そのため、治療後はリテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間使用し、歯並びを安定させることが欠かせません。
後戻りのリスクを理解し、予防策を徹底することで、部分矯正の効果を長く維持することができます。
追加費用が発生することもある
部分矯正は全体矯正に比べて費用を抑えやすい治療ですが、初回の見積もりだけでは分からない追加費用がかかることがあります。
たとえば、マウスピースの再作製や装置の破損、治療期間が延びた場合の調整料などが代表的です。
また、矯正治療に必要な検査費用や、治療後のリテーナー代が別途かかることも少なくありません。
「思ったより高くついた」と後悔しないためにも、契約前に費用の内訳や追加料金の有無を必ず確認しておくことが大切です。
部分矯正を安くする方法
部分矯正は比較的費用を抑えやすい治療ですが、工夫次第でさらに負担を軽くすることが可能です。
ここでは、部分矯正の費用を安くする代表的な方法を紹介します。
医療費控除を利用する
部分矯正の費用は、場合によっては医療費控除を使って税金を減らせることがあります。
医療費控除とは、1年間にかかった医療費が一定額を超えたときに、確定申告をすることで税金が一部戻ってくる制度です。
たとえば矯正に30万円を支払った場合、条件を満たせばその一部が還付され、実際の負担が軽くなります。
ただし、美容目的だけの矯正は対象外のため、気になる場合は治療前に歯科医院に「医療費控除の対象になるか」を確認しておくと安心です。
分割払い・デンタルローンを活用する
部分矯正は、分割払いを利用すれば月々の負担を軽くできるのがメリットです。
たとえば30万円の治療費でも、36回払いにすれば月々1万円以下で通えるケースがあります。
「まとまったお金を用意するのは大変」という方でも、無理なく治療を始められる方法です。
ただし、分割回数を増やすと総支払額がやや高くなるため、事前に金利や手数料を確認しておくことが大切です。
キャンペーン・モニター制度を利用する
部分矯正は、クリニックのキャンペーンやモニター制度を利用すると費用を安くできる場合があります。
たとえば「開院記念割引」や「学生割引」などのキャンペーンでは、通常よりもお得に治療を始めることが可能です。
また、モニター制度を利用すると、治療経過の写真提供や体験談への協力を条件に、費用が割引されることもあります。
一方で、症例や治療方法が限定されていたり、写真公開の条件があったりする点に注意が必要です。
また、キャンペーンの割引条件も「期間限定」「人数限定」などが多いため、事前に内容をよく確認してから申し込みましょう。
安い部分矯正で失敗しないクリニック選びのポイント
部分矯正は比較的安く始められる治療ですが、クリニックの選び方を誤ると「思っていた仕上がりにならなかった」「予想以上に費用がかかった」と後悔することもあります。
ここでは、信頼できるクリニックを見極めるために確認しておきたいポイントを紹介します。
費用の内訳が明確か
信頼できるクリニックを選ぶうえで、まず確認したいのが費用の内訳がしっかり提示されているかどうかです。
部分矯正は「○○万円〜」といった大まかな表示だけでは、実際にかかる総額が分かりにくいことがあります。
検査料・調整料・装置代・保定装置代などが別料金になっている場合もあるため、事前に「最終的にいくらかかるのか」を明確にしておくことが重要です。
見積もり段階で丁寧に説明してくれるクリニックであれば、追加費用の不安も少なく、安心して治療を始められるでしょう。
Oh my teethは、治療費を契約前に提示する「トータルフィー制」を採用しているので、総額がわかりやすく、追加費用の心配を少なくすることができます。
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保証制度が整っているか
矯正治療は数か月から数年にわたるため、途中で装置が壊れたり、治療後に不具合が出たりすることもあります。
そのようなときに安心できるのが、保証制度が用意されているかどうかです。
たとえば、マウスピースの再作製が無料または低額で対応できる、治療後のリテーナーが保証対象になるなど、クリニックごとに内容は異なります。
保証制度が整っているクリニックを選ぶことで、予期せぬトラブルが起きても追加費用を抑えられ、安心して治療を続けることができるでしょう。
実績豊富な矯正専門医がいるか
部分矯正は動かす歯が限られている分、治療計画の立て方や歯の動かし方に専門的な知識と経験が求められます。
そのため、日本矯正歯科学会の「専門医」のように、豊富な症例実績を持つ歯科医師が在籍しているかは、クリニック選びの大きなポイントです。
経験豊富な医師であれば、症例ごとに「部分矯正で対応できるのか、それとも全体矯正が必要なのか」を的確に判断してくれます。
また、リスクや限界についても正直に説明してもらえるため、納得したうえで治療を始められる安心感があります。
カウンセリングで十分に説明してくれるか
クリニックを選ぶ際は、カウンセリング時に3Dシミュレーションを用いた具体的な説明を行ってくれるところを選ぶのがおすすめです。
口腔内スキャナーで歯並びをデータ化すると、治療後にどのように歯が動くのかを目で見て確認できます。
これにより、「どこまで部分矯正で対応できるのか」「治療期間はどのくらいか」「見た目がどのように変化するのか」を事前に把握できるのが大きなメリットです。
また、治療前・後の症例画像についても提示してくれるクリニックの方が、自分と似たような症例を確認できるため、安心感が増します。
十分な情報を提供してくれるクリニックを選びましょう。
まとめ
今回は、部分矯正の費用相場や安くできる方法、注意点について解説しました。
- マウスピース矯正なら10万〜40万円・3か月〜1年程度が目安
- ワイヤー矯正は30万〜70万円・6か月〜1年半程度が一般的
- セラミック矯正は 1歯あたり3万〜15万円・数週間〜1か月程度と短期間で完了可能
- 安さだけで選ぶと後戻りや追加費用のリスクがあるため、保証制度やシミュレーションを含めて確認することが大切
部分矯正は、見た目の改善を短期間・低コストで実現できる有効な治療法です。ただし、症例によっては全体矯正が必要な場合もあるため、必ず歯科医師の診断を受けたうえで検討しましょう。
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