大人の前歯のみの矯正はいくら？費用相場と治療法・注意点を徹底解説

「前歯の歯並びだけ整えたい」「できるだけ費用を抑えて矯正したい」と考える大人の方は少なくありません。

実際、前歯のみを対象とした部分矯正は、費用が10万〜50万円程度と全体矯正よりも負担を抑えやすく、短期間で効果を実感しやすい方法として選ばれています。

一方で、前歯矯正にはメリットだけでなく注意すべきデメリットや限界もあり、症例によっては全体矯正が必要になるケースもあります。

この記事では、大人が前歯のみ矯正する場合の費用相場や治療方法、メリット・デメリットをわかりやすく解説し、後悔しないためのチェックポイントも紹介します。

大人の前歯だけ矯正の費用・治療法・期間まとめ

大人になってから前歯だけを整えたいと考える人は少なくありません。

「できるだけ費用を抑えたい」「短期間で見た目を改善したい」といったニーズに応えられる一方で、治療方法によって費用や期間は大きく異なります。

ここでは、大人の前歯だけ矯正にかかる費用の目安と、代表的な治療法ごとの特徴や治療期間を整理して解説していきます。

マウスピース矯正：10万〜40万円

透明なマウスピースを段階的に交換して歯を動かす方法で、費用相場は10万〜40万円、治療期間は半年から1年程度が目安です。

装置が目立ちにくく取り外しができるため、仕事や日常生活への影響が少なく、衛生的に管理しやすい点が特徴といえます。

また、装置自体は薄く違和感が少ないため、人前に出る機会が多い大人でも取り入れやすい矯正方法です。

ただし、1日20時間以上の装着が推奨されるなど自己管理が欠かせません。仮に装着時間を守れない場合は、治療が計画通りに進まず期間が延びてしまうことも。

こうした点に注意すれば、生活に取り入れやすい矯正方法といえるでしょう。

ワイヤー矯正：30万〜70万円

歯の表面や裏側にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす方法です。安定した効果を得やすく、複雑な症例でも歯をしっかりコントロールできます。

装置の種類ごとの費用と治療期間は次のとおりです。

装置の種類	費用相場	治療期間	特徴
表側ワイヤー矯正	30〜60万円	5か月〜1年程度	最も一般的で確実に歯を動かせる。費用を抑えやすいが装置が目立ちやすい。
裏側ワイヤー矯正	40〜70万円	5か月〜1年程度	装置が裏側にあり目立たない。審美性は高いが、費用が高めで発音や舌の違和感が出やすい。
ハーフリンガル矯正	35〜66万円	5か月〜1年程度	上は裏側・下は表側で装置をつける方法。コストを抑えつつ目立ちにくさを両立でき、発音への影響も比較的少ない。

表側矯正は費用を抑えつつ確実に歯を動かせますが、見た目が気になる人には不向きです。

対して裏側矯正は、ほとんど目立たないため人前に出る仕事でも安心ですが、費用や違和感がデメリットになります。

ハーフリンガルはその中間に位置し、審美性とコストのバランスを取りたい人に選ばれる方法です。

セラミック矯正：1本8万〜20万円

厳密に言えば矯正治療ではありませんが、歯を削って形や大きさを整える「セラミック矯正」と呼ばれるものもあります。

治療法	費用相場	特徴
ディスキング	5万〜10万円	歯を0.5mm程度削って幅を調整。軽度なサイズ・形の改善に適応。通院1〜数回で完了。
ラミネートベニア	1本10万〜20万円	歯の表面を薄く削り、セラミック製の板を貼付。色や形を大幅に改善可能。審美性が高いが一度削ると元には戻せない。
セラミッククラウン	1本8万〜15万円	歯を全体的に削って被せ物を装着。形や大きさを根本的に修正でき、重度のケースに対応。ただし、負担は大きい。

セラミック矯正は短期間で仕上がりを整えられる反面、歯を削る不可逆的な処置であることが最大のリスクです。

歯質が失われることで知覚過敏を引き起こしたり、場合によっては歯の寿命を縮める可能性もあります。

また、セラミック自体は耐久性が高いものの、破損や脱離のリスクもゼロではなく、将来的に再治療が必要になるケースも。

そのため、見た目を優先したい人にとっては有効な選択肢ですが、歯への負担を理解したうえで慎重に検討することが大切です。

全体矯正との費用比較

部分矯正は前歯など一部の歯だけを整える方法で、全体矯正に比べると費用・期間ともに負担が少ないです。ただし、治療効果の範囲には明確な違いがあります。

項目	部分矯正	全体矯正
治療範囲	前歯など一部の歯	すべての歯
費用目安	10万〜50万円	60万〜150万円
治療期間	2ヶ月〜1年程度	1年半〜3年程度
効果	前歯の見た目改善に有効	噛み合わせを含めた根本改善

費用や期間の面では部分矯正が優れていますが、あくまで「見た目を整えること」が中心です。

噛み合わせまで含めた根本的な改善を目指す場合には、全体矯正が必要になります。

このように治療のゴールをどこに置くかによって、選ぶ方法が変わってくる点を理解しておくことが大切です。

大人が前歯のみ矯正するメリット

前歯だけを対象にした部分矯正には、全体矯正にはない手軽さがあります。

ここでは、代表的な3つのメリットを解説します。

費用を抑えられる

部分矯正は前歯など一部の歯だけを対象にするため、全体矯正に比べて費用を大幅に抑えられます。

一般的な相場は10万〜50万円程度で、全体矯正の60万〜150万円と比べると半額以下で済むケースも多いです。

このように必要な装置の範囲が限られることから治療全体のコストも下がりやすく、費用面で矯正を諦めていた人にとっては現実的に検討しやすい選択肢といえます。

治療期間が短い

全体矯正では1年半から3年ほどかかるのが一般的ですが、前歯だけの部分矯正は2ヶ月〜1年程度で完了するケースが多いです。

治療範囲が限られている分、歯の移動距離も短いため、短期間で効果を得やすくなります。

特に、結婚式や就職活動など、特定のイベントに合わせて歯並びを整えたい人にとっては大きなメリットとなるでしょう。

見た目の変化を早く実感できる

前歯は人の目に入りやすいため、歯並びが整うと印象が大きく変わります。

部分矯正ではこの前歯を集中的に動かすため、治療の初期段階から見た目の改善を実感しやすいのが特徴です。

人から見られる場面で口元の印象が大きく変わることで、自分自身でも早期に効果を感じられる点がメリットといえます。

大人が前歯のみ矯正するデメリット

部分矯正は費用や期間の負担を抑えられる一方で、注意しておきたいデメリットもあります。

ここでは、大人の前歯矯正で知っておくべき代表的な3つのデメリットを解説します。

噛み合わせ全体は改善されない

部分矯正は前歯の見た目を整えることに特化しているため、奥歯を含めた噛み合わせ全体の改善には対応できません。

前歯がきれいに並んでも、上下の歯のバランスが不十分なままだと、食事の際に噛みにくさを感じたり、一部の歯に負担が集中してしまうリスクがあります。

特に、噛み合わせが原因で頭痛や肩こりといった不調につながっている場合には、部分矯正では根本的な解決が難しいことを理解しておく必要があるでしょう。

後戻りのリスクがある

部分矯正は前歯だけを動かすため、治療後に歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」が起こりやすいといわれています。

特に、舌で前歯を押す癖や口呼吸などの習慣がある場合、矯正で整えた位置に安定しにくく、再び隙間やズレが生じる可能性があります。

治療後は保定装置（リテーナー）を一定期間装着することが不可欠であり、アフターケアを怠るとせっかくの効果が長続きしない点には注意が必要です。

適応できる症例が限られる

部分矯正は前歯の見た目を整えることには効果的ですが、すべての症例に対応できるわけではありません。

症例によっては部分矯正では限界があり、全体矯正が必要となるケースも多くあります。

適応できる症例	適応できない症例
軽度の出っ歯（上顎前突）	重度の出っ歯（上顎前突）
軽度の叢生（ガタガタ）	重度の叢生（歯が大きく重なり合う）
すきっ歯（空隙歯列）	受け口（下顎前突）
前歯の軽度な傾き	開咬（奥歯しか噛み合わない）
ー	過蓋咬合（深い噛み合わせ）／交叉咬合（左右の噛み合わせのズレ）

このように、部分矯正で効果が期待できるのは「前歯の軽度な乱れ」や「隙間」など限られた症例です。

反対に、噛み合わせに関わる症例や重度の歯列不正は、部分矯正では根本的な改善が難しいため、全体矯正が必要になります。

大人の前歯矯正で後悔しないためのポイント

部分矯正は手軽さが魅力ですが、事前に確認すべき点を見落とすと「思っていた仕上がりと違った」「費用がかさんだ」などと後悔する原因になりかねません。

実際に治療を受ける前に、次のようなポイントをしっかり押さえておくことが大切です。

自分に合った治療法を選択する

前歯だけの部分矯正は、費用や期間を抑えられる一方で、噛み合わせの改善などには限界があります。

そのため、まずは「自分の症例が部分矯正で十分なのか、それとも全体矯正が必要なのか」を見極めることが大切です。

そのうえで、治療方法にはいくつかの選択肢があります。

マウスピース矯正は装置が目立たず取り外しができ、仕事や日常生活への影響を最小限にすることが可能です。

一方、幅広い症例に対応できるのはワイヤー矯正であり、見た目や装置の違和感を許容できれば効果の確実性は高いといえます。

それぞれ費用や期間、歯への負担が異なるため、何を優先するかを明確にしたうえで選ぶことが重要です。

費用の総額を確認する

前歯だけの矯正は全体矯正よりも費用を抑えられますが、表示されている金額だけで判断すると「思った以上に費用がかかった」というケースも少なくありません。

たとえば、検査料や調整料、リテーナー代などが基本料金に含まれていない場合、追加で数万円〜十数万円かかることがあります。

また、マウスピース矯正では紛失時の再作製費用、ワイヤー矯正では装置の修理代が別途必要になることも。

後悔を防ぐためには「矯正治療に必要なすべての費用」を契約時に確認し、総額で比較することが大切です。

Oh my teeth（オーマイティース） が提供するマウスピース矯正は、部分矯正33万円・全体矯正66万円といったわかりやすい総額制（トータルフィー制）を導入しており、治療開始前に治療費を明確に知ることができます。

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医師の資格やクリニックの実績を確認する

部分矯正は見た目を中心に整える治療ですが、症例によっては適応の判断が難しい場合もあります。そのため、経験豊富な医師に診てもらうことがとても重要です。

特に確認しておきたいのが、矯正歯科を専門に扱う日本矯正歯科学会の「認定医」や「臨床指導医」などの資格を持っているかどうかです。

資格を持つ医師は専門的な研修や試験をクリアしており、治療計画の精度やトラブル時の対応力にも信頼がおけます。

また、これまでにどのくらい部分矯正の実績があるか、公式サイトやカウンセリングで確認しておくと安心です。

実績の多いクリニックほど、症例に応じて適切な治療方法を提案してくれる可能性が高まります。

アフターフォロー・トラブル対応の有無を確認する

矯正治療は装置を外したら終わりではなく、その後のアフターフォローが欠かせません。

特に部分矯正は後戻りのリスクが高いため、保定装置（リテーナー）の調整や定期的な経過観察が重要です。

また、矯正中に装置が外れたり、マウスピースを紛失したりといったトラブルが起きることもあります。

こうした場合に、再作製費用や修理費用がどの程度かかるのか、また緊急時にどのような対応をしてもらえるのかを事前に確認しておくことが大切です。

Oh my teeth（オーマイティース）は24時間LINEサポートを実施しているため、万が一矯正中にトラブルがあった場合も直ちにスタッフが応対し、トラブルを解消する体制を整えます。

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返金対応の有無を確認する

矯正治療は高額な医療費がかかるため、万が一治療を中断する場合や効果が得られなかった場合に返金制度があるかどうかも重要な確認ポイントです。

クリニックによっては「治療開始前であれば全額返金」「一定期間内の中断であれば一部返金」など、明確なルールを設けている場合があります。

一方で返金に一切対応していないところもあるため、契約前に必ず確認しておきましょう。

また、返金だけでなく「転院時の紹介体制」や「治療保証の範囲」についても事前に説明を受けておくと安心です。

万一の事態に備えてルールを理解しておけば、後悔やトラブルを避けやすくなります。

まとめ

今回は、大人が前歯だけ矯正する場合の費用や治療方法、メリット・デメリット、後悔しないためのポイントについて解説しました。

部分矯正は、適切な症例であれば短期間で見た目を改善できる有効な治療法です。ただし、全体矯正が必要なケースもあるため、まずは歯科医師に相談し、自分に合った方法を見極めましょう。

そのうえで、費用や通院の負担をできるだけ抑えたい方には Oh my teeth（オーマイティース） も一つの選択肢です。

部分矯正は33万円で提供しており、仮に全体矯正が必要な場合でも66万円で矯正ができます。これらの費用は総額制なので非常にわかりやすく、治療を開始する前に「いくらかかるんだろう」という不安が少ないです。

まずは気軽に無料カウンセリングを利用して、自分に最適な矯正方法を確認してみてください。

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